崖っぷちだ
フリースタイル競技は、誰もが出来るスポーツではないが、日本でフリースタイルが始まってから、年々選手は減り現在は危機的状態にある。
私が、始めた頃、日本でフリースタイルが始まった頃も少なかったが、今よりは多い。
オリンピック種目になったのにもかかわらず、日本にはメダリストもいるのに、
確かに、子供が減りスキー人口が減ってしまった事だから、そこからさらにフリースタイルを目指す人が少なくなるのは、当たりまえだが、、
現在
国内に、モーグルの女子選手は、141名 男子は、339名(SAJ登録選手)
そのうち北海道には、女子選手は、10名 男子は、27名である。
北海道のピーク時には、300人いた時代もあった。
エアリアルでは、国内に 女子 1名 男子3名で、北海道には、女子 0名 男子2名である。登録外の小学生もいるが、、
エアリアルでは、過去にも選手が激減して、北海道選手権の開催が危ぶまれた時代もあった。
その当時、3名を下回った場合は、開催しない事となった。
札幌オリンピックが2030年になったら、そこまで選手を維持できるか心配である。
以前、バレエ種目がアクロ種目と名変し、最後まで北海道で大会を開催し続けたが、ついにFISも辞めてしまった。日本でも選手は残っていたが消滅したのである。
あの頃は、選手発掘の努力も余り出来ず、自然発生的に出てくるのを待っていた。それでは選手はいなくなってしまった。
そのうち、モーグルの草大会が各地で数多く出来た事で、子供からおじさんまで沢山モーグルの愛好家が増えたのである
ニセコの大会では、250名の定員をオーバーし、二日がかりで予選と決勝を行ったことがあった。
キャンセル待ちまであった。
しかし、今やそれは夢の又夢
因みに、このモーグルばなれは 世界的に事で、ヨーロッパでも激減している。
フリースタイルがお家芸のカナダですら、日本より選手が少ない。
この原因のひとつに、スポーツのレベルが上がれば上がるほど、一部の選手しかできない特化されたスポーツになり、誰でも参加できる地位から逸脱するからである。
モーグルに宙返りがなく、大きなコブでゆっくり滑っても良い時代は誰でもできた。
しかし、今や、1秒で10m進むスピードで滑り飛ぶのは、驚異的である。
ばんけいスキー場のモーグルコースは昔から同じである。
当時の国内の男子トップ選手で、約33秒かかっていた。が、今や男子なら予選も通らないし、B級の女子選手でも30秒で滑る。
コブの形状は違えども、今や男子選手は、23秒で滑るから10秒も早く下りてくるのである。
エアリアルでは、私が世界で9番目の、後方3回宙返り1回捻りを成功させた時代があった、それしかいなかった。他の選手は皆1回転か2回転しか飛べなかったのである。
3回宙返りを出来る人は世界には少なかった。
しかし今や、3回転4回捻りが当たり前の時代になったら、やる気も起きない。
自分でやっていた本人も感じるのだから、一般の人がやろうとは思わないのは当然である。
ニュースタイルのフリースタイル種目に、クラシックフリースタイルが負けてしまい。消滅してしまうことだけは避けたい。
何か秘策はないものだろうか。
せめて、あと12年は頑張りたい。