継続は力ない
最近の若年層のスポーツにおける活躍は本当にすごいよね。
先日の日本オープンでは、17才の高校二年生金谷くんが一時トップに立ったり、PGAでは20代前半の選手が凄いスコアーを叩きだす。
そして、一番凄いのは、各スポーツとも競技開始年齢がとっても早いことだ。
私は、早すぎる取り組みには疑問を感じている
なぜなら、本当にその人がその競技に向いてるかどうかもわからないのに、専念してしまい、大切な発育時期に運動経験が少なくなってしまうことなんです。
勿論それで成功する人もいる。
卓球の福原愛ちゃんやジャンプの高梨紗羅ちゃんもスタート年齢はすごく早い
ちなみに私は、小学5年生からジャンプ選手としてオリンピックを目指した。
しかし、10歳から始めた選手だったが21才で限界を感じ、22才で引退した。
ほとんどの人が、社会人になってもスポーツを続けられる人は少ない
特に個人競技は、プロスポーツも少なく働きながら世界を目指すのには、限界がある。
ジュニアの競技スポーツ開始年齢は難しい。
種目によっても変わるだろうけど、小学生の時は色々なスポーツを経験したほうが良いと思う。
しかし、現代の情勢がそれを許さず、高校生になったら国内のトップクラスで活躍出来ないと、注目されず進路も限られる。
特にWinterスポーツは、3年生のシーズンでは既に進路が決まっているので、2年生の成績で進路を決めることになる。
したがって、中学生で始めた場合2シーズンで成果を出すのは大変だ
高校生においても、2シーズンで国内トップレベルになるには、短期間過ぎる
となるので、小学生から始めないと、と考える事になってしまう。
誰しも、オリンピックに出たいとか、世界で活躍してTVに出たいとか、スター選手を夢見る
当たり前だ
しかし、その可能性は限りなく少ない
誰にもチャンスはあるが
そして、低年齢で始めた選手は、成績の限界に早くに気づき、10代のうちに引退してしまう。
現在、20代以上のモーグル選手は、数えるくらいしかいなくなってしまった。
趣味で行っている人が大半で、ほとんどの選手は諦めてしまう環境になってしまった。
フリースタイルは、インターハイやインカレ・国体種目に無い為、社会からの評価が低い
してがって、シニアと同等の成績だったり、高校生で世界レベルにないと認めてもらえない環境になっている
しかも、スノーボード選手が10代でオリンピックメダリストになったことで、それは益々加速してしまった。
私は、23才でフリースタイルを始め、29才でオリンピックに出て引退した。
私は、少しでも長くスポーツを継続して欲しいので、早くから始めてしまう選手には、不安がある。
いつまでやってくれるだろうと。。
でも、これだけは言えるよ。様々なスポーツや運動を沢山経験したほうが、絶対に上達するし、器用な選手になれる。
選手は、誰でもいつかは壁にぶつかる。
怪我だったり・経済的だったり、だけどいろんな経験を積むことで、逆境を乗り越えられる可能性が高いよ。
タイガーウッズも、宮里藍ちゃんも、150億円で大リーグに行った松坂くんも、ダルビッシュも凄い選手だ。
しかし、誰でも全てが順風満帆には行かないのである。
でもそれだから人生は楽しいというもんなんだよ ^ _ ~