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遠征報告


いつでも何処でも、事件は起きる。しかし、それにしても今回の遠征は事件が多かった。

リフトが動いてなかったり、暖房が効かないとか、シーズン券が買えない、出場ポイントがFIS-20点と、いきなりCSAが言い出したり。

忘れ物や落とし物も沢山有るが、最後のとどめに成田で乗り継げず、足止め泊も疲れれた。

二人の怪我人もあったが、何より島川拓也が表彰台に上がってくれた。

村田優太郎も惜しくも4位となった。

チーム選手といえども、個人競技は皆ライバルだ。しかし、日本チーム全体でも久しぶりの3位入賞は、大きい。

疲れも吹っ飛ぶし、苦労して夏から企画していた甲斐があった。

それにしても、カナダ全土のみならず、USAの選手もわざわざ東部地区からも来てトレーニングしている。オーストラレア・韓国・日本とシーズン始めのトレーニング地が世界的にも乏しいことを意味している。

モーグル種目は、大変手間のかかる競技になってしまった。選手が少なくなったことでコース作りも管理も大変になった。

日本では、いつまでたってもこのような時期にこのコースは作れないだろうね。

日本の選手達には、大変がだ高額の遠征費をかけて練習するしかないなー

しかし、沢山の地域から選手が集まることで、この場で練習することだけで意義は高い。対価に値する環境であることは、いうまでもない。

中高生には贅沢過ぎると言われるかもしれないが、世界を目指すには起爆剤が必要だと私は思う。なんでも情報が容易に手に入り、欲しいも物も、Amazon.comで3日後には届く。

私が子供の頃には、全てが「あッハ」体験だったが、今の子供には感動が少ない。

しかし、異国の地で事件が起き、絆が深くなる。人生の年輪も深く刻まれる事をこれからも期待しているのである。

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