棒ジャンプ
ストレートジャンプについては、過去にも何度か書いているが、子供達が増えたことで、棒ジャンの重要性をこの時期にこそ、しっかり認識・理解して欲しい。と、思い又々親父の長話になった。
しかしねー、若い指導者も本当の棒ジャンのテクニックを知らないのが、困ったもんだ。
棒じゃん、されど棒じゃん
私は、10才からノルディックジャンプ競技をやってきた。ジャンプ競技は、成否の95%が「サッツ」テイクオフ動作で全てが決まると言って過言ではない。
飛び出す方向・タイミング・いかに速く飛行態勢に入れるかが、飛距離を生む。
昔は、これにパワーが加わっていたが今は違うらしい。
フリースタイルのエアでは、飛び出し角30度でスキーブーツの前傾角度が約80度もある中で、垂直方向に身体を保ち飛び出すのは、困難を極める。
一部のへっぽこコーチが、キッカーの先端で膝で膝を伸ばせ! と、飛んでもない間違いを選手に伝えているのを聞いたことがある。
自分で飛んだことのない奴がでたらめな指導をしているのには、本当にがっかりだ。
ブーツのすね角度は概ね70〜80度くらい。キッカーの角度が30度であるなら。つまり、垂直方向に対してマイナス約15度後傾なのである。
その状態にあって、膝を伸ばしたら後傾でしか飛び出せないのである。
さらに、先端で膝・腰が伸びきったらキッカーの先端から離れてしまう。だって、ジャンプするんだから。
立ち幅跳びをする時に、立っている場所では膝は伸びない。空中で膝は伸びるでしょ
つまり、テイクオフもキッカーの先端では、まだ膝は曲がっており、飛び出した瞬間に伸びきるのが、正しいタイミングなのである。
しかし、素人やジュニアは、目標物やタイミングを計る目安がないから、どうしてもキッカーの先端で踏み切るイメージなってしまうのである。
このタイミングというものは人それぞれで、鈍感な奴もいれば、俊敏な人もいる。
また、いちいちそんな事をいちいち説明しなくても出来る子供もいれば、出来ない人もいる。ほとんどができないが、
しかし、タイミングは特にセンスが現れる。
こればっかりは、いくら教えても人それぞれの体内リズムも違い、「速い」とか「早い」とか「遅いとか「のろい」とかそれぞれの感覚でもあるので、センスのない者はかなりの反復練習が必要になる。
コーチについても、「早い」か「速い」かもしらなければならない。
又、タイミングについても、アプローチの姿勢⇒踏切動作(身体の伸縮動作)についても重要ポイントがあるが、それを解説していると、1時間はかかる。
さらには、最も大切なのは身体の伸ばし方である。
アプローチのどんな姿勢から、どの方向に、どのように身体を動かすかである
ただ、伸ばすだけではないのですよ
ここが最も重要で、芯が通った棒状にいかに速くなれるかが、全てのテクニックでのカギとなる。
しかし、この重要性を理解していない、コーチや親は、速く大きな台でなんとか技をやらせたがる。
子供達も、早くトップ選手と同じ台で同じ技をやりたいから、360やフリップ系のジャンプを飛びたがる。
当たりの前ですが、、、、
テイネウォータージャンプにもミニ台があるが、正しいテイクオフが出来ていない子供に大きな台を飛ばせてるチームもあるが本当にかわいそうだ。せっかく練習しても遠回りして上達は遅れるだろうね。
度胸試しで、大きな台を飛んでみることは大切だけど、ね。
まっ、私に言わせると、度胸試しをしなければ飛べない人は、このスポーツには向かない。
ジャンプする事が楽しくて、高いところが大好きで、人と変わった事をやってみたい人がやるスポーツだからね。
そして、ストレートジャンプを極めるためには、どうすれば良いか。
ウォータージャンプを飛ぶ前に、正しいその場飛びが出来るようになることです。
ウォータージャンプは、1日に50本飛ぶのも大変であるが、その場飛びは何百回もできる。
しかし、強くなれない選手はそれをしない。だから上達しない。
ウォータージャンプを飛んでなんとか治そうとする。
いつまでも上手くならない、おっさんゴルファーと一緒である。
とにかく球を打ちたがる。。roundしたがる。沢山球を打ってなんとか真っ直ぐ飛ばせるように練習する。
これが凡人です。
球を真っ直ぐ飛ばすための、正しいスイングを身につけないと、球は真っ直ぐ・遠くには飛ばないのである。
だから、正しい素振りを繰り返してスイングを作らないといけないのであるが、素振りは「つまらない」結果が見えないから、諦める。
どんなスポーツ選手も100人中99人は、凡人だから基本というか、自由に、思いのままに自分の身体を動かせない人は、とにかく反復練習を繰り返すしかないのである。
そして、目指す理想の目標に向かって、3年後か--10年後か、、その為の努力に徹する事。。
段取り八分
飛ぶための段取り、滑る為の段取り、勝つための段取りをしなければ、勝てないのである。