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モーグルを考える

更新日:11月17日

私が出場した1988年のカルガリーオリンピックでは、コントロールゲートは16m幅で4旗門だった。 勿論、ジャンプ台はない。コブで飛ぶのだ コブがそろってる事もない

滑るラインは選手が決める・どんなラインで滑るかは選手の技量

それがモーグル

1988カルガリーOLのモーグル
1988カルガリーOLのモーグル

今は、全く違う

コブが揃ってないと文句を言う

ラインとジャンプ台が真っ直ぐで無いと、ジャンプがズレてますよ、と

「そんなの関係ねーーー♬」


コブのピッチが、遠い・間延び・近い・クイック・・・・・・・ コブが横を向いてる・深すぎる・浅すぎる・・・・・

「そんなの関係ねーーー♬」


それがモーグルなんだよ !!!!!

縦に向いてて、速い選手に合わせたピッチで、均等で、真っすぐで・・・・ とにかく簡単なコースが良しとされる それはあくまで トップ選手の話だ


40秒くらいかかる小学・中学には、「そんなの関係ねーーー♬」


常設モーグルコースで初心者や一般愛好家からトップ選手まで゜全ての選手に満足いくコースはありえない

それを1シーズン 3ヶ月維持するのは不可能である

特に、日本の柔らかい・すぐに降雪でコブが埋まってしまう、気候の場所では

無理がある


モーグルの技術が発展し、進化してきた昨今、トップ選手に優しいコースがこれからのモーグルの発展には繋がらないと私は思う

なぜなら、あの高いパフォーマンスまで達する者は限られてるし、どこかアエリアル種目に似て来た感がある

あーなればなるほど、選手の発生率は落ちる


2002年以前のモーグルは、ばんけいコースで優勝する男子選手で28〜30秒、女子は35〜38秒

かかっていたんだよ。 今は、男子34秒・女子は40secでタイム点0である。

2012年のばんけいモーグルコース
2012年のばんけいモーグルコース

信じられないしょ

だから、誰でも参加出来るモーグルだったんですよ

自然コブだから、何処にでも有る

特別作る事はないから、

何処のスキー場でも出来たのです。


当時の草大会には、200人の愛好家が参加していました

だから、今はどんどん選手数が減少しています


もう一つ大きな時代格差は、今は、小学・中学生が多く始めるが、すぐに辞めてしまう なぜなら、トップのように滑れないと、つまらない、滑ることよりも成績が価値となってしまったから

昔は、スキーが本当に上達しないとコブでは滑れなかったから、大人がやるスポーツだった


昔は、みんな長くモーグルしていた

30歳でも40歳でも50歳でも

それでできたスポーツだったからです


今から昔のようには戻れない

だから、クラシックモーグルのように別種目をつくり、誰でも楽しく参加できるスポーツにしていくことが、モーグルが生き残れるキーポイントかもしれないと私は常々より考えている 私はこのスポーツに携わり45年になった


 
 
 

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