第90回宮様スキー国際競技会記念大会
いろいろ大変でしたが、無事大会を終える事が出来ました。カナダからKenniさんチームを招待しての記念大会でした。
記録的な雪不足の中、スタッフの皆さんには大変な苦労をおかけしコースの維持・コース整備に務めて頂き、選手に成り代わり厚くお礼申し上げます。
それにしても、コース整備が大変です。こんなに苦労してたら誰も後を引き継いではくれないだろう。なんとか21世紀に相応しいレベルのコースを作らないと、モーグル競技会は無くなってしまうだろう。まずは、完全な設備に整える必要があるだろうね。
又、もう一つの懸念は、コースが良くなり滑り安く飛びやすくする事は、けしてそのスポーツの手助けにはならないことを想像しなければならない。なぜなら、誰でも1440が出来てしまうコースでは、1440の価値がなくなるからである。
誰でも直線的に滑り安いコブは、けして良いものではない。人間の能力はとても凄い。だから、トレーニングをちゃんとやれば皆が滑れるようになる。それでは、優劣が付かないし見ててもつまらないのである。
やる側の目線と見る側の目線の違いである。
エアリアルのように、誰でもFDFF,後方3回宙返り4回捻りをやってしまうと、その技のすごさが伝わらないのである。そして皆が着地に成功したら更につまらない。あんなに凄いことを皆がやってしまったら、「僕がやっても勝てっこないや」とネガティブになってしまう。
モーグルでも同じなのだ、皆が10m/secで滑り1080をしたら優劣が付かないし、見てても面白くないのである。
1440が頂点ならそれは世界で1人か2人で良いのである。誰でも容易に飛べないジャンプ台でも良いのである。誰でも10m/secで滑れないコースであるのが良いのである。さすれば、200mを20secで滑れる一人の選手がスターになる。
世界の頂点はエベレストのように遠く高い方が、夢がある。
私がやっていたスポーツがなくなることは考えたくないが、すでにバレエがなくなってしまった。いずれエアリアルもなくなるだろう。Big Airに取って変わられるはずだ。おそかれ早かれモーグルもなるだろう今のままては、
まずは、エア台の位置を固定せず、フリースタイルにするべきである。そして、エア台のないクラシックモーグルも復活させるべきだろうね。それでも、今のスタイルを大きく後退させる事は至難の事だ。
私が見られる時間の間にこのスポーツがどのようになるか、本当に心配だ。
そんな話を昨夜もKenniさんとバーボンを片手に夜中まで話し合ったのである。
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