第24回テイネウォータージャンプ大会
先週の日曜は、24年目のウォータージャンプ大会でした。
台風も心配されましたが、まずまずの天候で無事終了。
今年は小学生が沢山参加してくれて、本当に良かった。頼もしいちびっこが元気に飛んでくれました。
ニセコや美深からも参加してくれて、選手の皆さんありがとう。
今年は何故か小学5年生が多くて、自分のその時代を思い出した。
私も5年生で、ジャンプ選手になる!! とそれまでの遊びスキーからスキー選手として本格的に活動を開始したのです。
当時、士別学田スキー場(市営)には、リフトはなく牧場の斜面をスキー場としていました。しかし、そこには20m級のジャンプ台がありましたが、誰も飛ぶものは無く整備もされていません。
ただ、ときより昔の選手らしきおじさんが一人で整備して飛ぶことがあり、一緒に飛ぶことにしたのです。なにせ、リフトがないから滑っていても全くつまらん。しかも、当然圧雪もしていないから、スキーが達が自ら踏み上げて整備するのが、日課なのである。
ジャンプ選手になるといっても、指導者もいないし仲間もいない。友達を無理やり誘い込んでジャンプ台整備に苦労したもんです。
中学1年になると、待望のリフトが設置され、スキーブームが到来したのである。友達も苦労するジャンプよりリフトで滑るほうが当然楽しいので、どんどん少なくなった。
が、直向きに私がジャンプに取り組んでいることを聞きつけていた、市では30m級の立派なジャンプ台を建設してくれのである。
俄然やる気になった私は、なんとかジャンプ用のスキーを父親にせがったが、当時は非常に高価なのでそれは叶わず、知人から古いジャンプスキーをもらってきました。
しかし、大人用の長いスキーでは全く使えず、我慢して普通のスキーで頑張るしかなかったのです。
ところが、そんなことを聞きつけた中学校には、10cmくらいホコリが被った歴史あるジャンプスキーが2本あったのです。
早く言ってよ。
かくして、3人になった我々ちびっこジャンプ選手は、2本のスキーを3 人で交代しながら練習していったのである。それは約2年間続きました。
大会に出場する時、もしスタート順が近いと飛べないので、スタートの順番を変えてもらって出ていました。それでも、先に飛んだ選手は、ダッシュで山を登り次の選手に持っていかなければならず、苦労の連続でした。しかもそのジャンプスキーは古すぎて、全く滑らない。ろうそくを何度塗っても滑らない。(T_T)
そんななか、中学2年の時に美深町で開催された、天塩川シャンツェジャンプ大会でそのハンディを乗り越え優勝。(写真のトロフィーを獲得したのである)
昭和47年2月20日の出来事です。(46年前)
ちなみに、2/6にあの金銀銅が宮の森シャンツェで繰り広げられたのた年だよ。
親父と約束していた、目標を達成し翌年に新しい人生初のジャンプスキーを買ってもらったのである。
3年生になって、自分専用のスキーがあることで、私は格段に練習環境が整い、一気に上達したのである。 (しかもスキーが滑る)
そのシーズンは、11戦出場中9試合に優勝し、北照スキー部からスカウトが来たのである。
あれ、何の話だった。
ジジーの昔話はしつこいねー、、
GOMENネ。。(m_m)
でもって、今の子供達には、そんな自分の苦労を
させたくないから、少しでも良い環境を整えて上げたいのよ。
ただ、今の子供達に言いたいのは、環境が整いすぎて、スキーやジャンプがすぐ出来る。トランポリンも飛べる。
5年生にして、親からウェアーも着せてもらう。送り迎えもある。
それで練習したような気になる。
私の時代は、滑れない飛べない事が多いから、とにかくあらゆることから体を鍛え、屋根の上から宙返りして降りたり、坂さえあればどこでも滑った・飛んだ・・
コース整備は、誰もやってくれないから自分たちでやる。ようりょうも悪い、無駄な力を使う日々、しかしそれが基礎体力を強固にした。根性もついた。忍耐力を養った。
神社の階段・墓地の坂・倉庫の屋根・道路の崖等々どこからでも飛んだ。スキー場には80分歩いて通った。毎日、吹雪の日も氷点下30度でも、
だから、何事にも動じない精神と肉体を中学生までに整える事ができた。
今の選手達よ、まずは自分の体を自由に動かせる能力を身につけて下さい。それが最も早く上達する秘訣です。
たとえば、ウォータージャンプでストレートジャンプを飛んで軸はどうであれ、体をピント伸ばせない人は、その場飛びを、でき限りやれ!
体を真っ直ぐに伸ばせるようになるまで、100回?1,000回? 1万回かもしれないがそれは人それぞれ。
子供たちは、明日、突然上手くなってないかなーー、熱望する、
若いコーチは、早く上達させたい、来週には上手くさせたいと思う。
スポーツでは、上手い選手は沢山いる。
しかし、上手い選手でも、弱い選手がいる。
スポーツ選手は、強い選手にならなければ、欲望は満たされない。
試合で結果をだす為のトレーニングをして行かなければ、後悔する。
自分は何年後に、強くなりたいかをしっかりイメージすることが最も大切ですよ。
そして、その努力をどれだけやったかで、結果がどうであれ「満足します。」
納得します。それができれば、成功です。
人生で最も大切な時期に、価値ある肥やしが身につきます。