モーグル大国ニッポン
何故にこんなにモーグル大国になったのか、45年フリースタイルをやってきての七不思議だ
フリースタイルスキーは、アメリカで'60年代トリックスキーとして始まった。
'70年代に入り、ホットドックスキーとかアクロバットスキーとして、プロの大会が始まる(スポンサーが付いたから)そして、1979年秋に「国際スキー連盟 FIS」が正式にフリースタイルを種目として認めた。
1980年からワールドカップが始まり、1981年に第1回全日本フリースタイル選手権が長野県志賀高原で開催される
翌年には、北海道で第1回北海道フリースタイル選手権が大和ルスツスキー場で開催された。(私はこの大会〜出場している)
第3回全日本フリースタイル選手権は、大和ルスツで開催された。(私は優勝した)😉
フリースタイル競技は、3種目合ってこそフリースタイル
バレエ・モーグル・エアリアル 3つやってこそ、フリースタイラーなのである
ただし、バレエには、専用のスキーと専用のストックが必要だから、誰でもできるとは限らない
モーグルとエアリアルは同じスキーでできるので、皆やった。
ただ、宙返りできる者とできない者で、出来ない者はモーグルに移行した
なにせウォータージャンプなんてないから、すべて雪でいきなりかけるんだよ😇
モーグルでは、宙返りは禁止だったから、選手は二分していく
なにせモーグルは手軽にできる
しかも、昔のスキー場はコブだらけだった、急斜面は全く圧雪しないので、つねにコブだらけ
緩斜面にコブを作っても初心者が楽しめた
長野では「モーグルチャレンジカップ」と称し草大会のシリーズ戦が大反響となった
私も、現役引退後は、北海道でモーグルの草大会を毎年、八回くらい開催した
サホロ・トマム・キロロ・ニセコ等一流のリゾートで開催した
公式戦は、北海道選手権の1試合のみだった
そんな影響なのかモーグルが日本に定着し、1974年のリレハンメルオリンピックで里谷選手は高校3年生で初出場しいきなり決勝に残った。その模様はNHKの20:00から(ゴールデンタイム)当初の予定種目が天候で延期となりモーグルが放映されたのである。。そこに現れた女子校生が一躍時の人となり、日本にモーグルが知れ渡ったのである。
そして、1998年の長野オリンピックを迎える
里谷多英選手は、22歳でゴールドメダリストとなった。フリースタイルは市民権を獲得した
今や堀島選手を筆頭に、世界で一番モーグル選手が多い国、それがニッポンとなった
ただ、45年見てきたフリースタイルだが、年々トップ選手のパフォーマンスが超越していくため、選手のレベル差が大きく開き始めている
男子でいうなら国内のトップ選手は世界レベルだ、しかし、日本ランク40位以下とは全くかけ離れている
スポーツが熟成していくとこのような傾向になるのは仕方がないが、、
残念ながらモーグル種目に全く向いていない子供たちもモーグルの魅力に取りつかれる、それだけ魅力があるんだが、
日本は、野球・サッカーに優秀な子供たちが取り組むため、仕方ないかも
今やモーグル種目は、エアリアルに近いパフォーマンスが必要だ
エアリアルでは、後方3回宙返り5回ひねりを出さなくては、トップに行けない
選手がいなくなってしまうのも、やってた本人が一番痛快する
ただ、日本のスキー場にはとっても向いているスポーツだけに、これからも普及して行くだろう
テーブルを作るのが大変だけどね。
ここで現在の日本のモーグル選手数をご紹介しよう
2024 競技者登録数(MOポイント保有者) | |||||||
2024年9月現在 | |||||||
男子 | 女子 | ||||||
北海道 | 全国 | 北海道率 | 北海道 | 全国 | 北海道率 | ||
小学 | 12 | 34 | 35.3% | 4 | 14 | 28.6% | |
中学 | 16 | 49 | 32.7% | 10 | 28 | 35.7% | |
高校 | 8 | 30 | 26.7% | 2 | 34 | 5.9% | |
大学 | 3 | 19 | 15.8% | 2 | 19 | 10.5% | |
一般 | 13 | 144 | 9.0% | 0 | 19 | 0% | |
計 | 52人 | 276人 | 18.8% | 18人 | 114人 | 15.8% | |
A級 | 20人 | 80人 | 25.0% | 9人 | 50人 | 18.0% | |
B級 | 32人 | 244人 | 13.1% | 9人 | 105人 | 8.6% |
小学。中学生の北海道率は非常に高い、日本の3分1を北海道占めている
ただ、高校生になると激減してしまう
北海道の高校にもスキー部が激減していることもあり、高校で受験も控えて選手を続けるには、A級に残っていないと難しい。B級の選手はほとんど辞めていく。
特に北海道には、ばんけいスキー場のコースしかなく、B級選手には楽しくない。。
もっと本州のように緩やかで楽しいコースが必要である
Kidsもシニアも楽しめる、優しいコースを誰か作ってやって下さい。
私はもう老体だし、ばんけいスキー場に作るだけでももう精一杯、早く誰かに引き続かせないと、もうすぐ70才のG3は、45年もやってきてホトホト疲れました。
若者よ頑張れ!!
1984年 ワールドカップ USA コロラド大会
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