強くなるために
私は経験上、スポーツ選手が強くなるための第一条件は、環境であると自負している。
勿論、苦しい逆境の中から不屈の精神でそれを乗り越えて、勝ち上がっていく選手もいるが、
ある意味、雪なし県の選手がスキーで強くなることもそうであるが、怏々にして私財があるので雪の上に立てる人でもある。お金がなかったら東京ではスキー選手にはなれない。
したがって、環境には資金も関係してくるが、
しかし、スキーには道具が絶対条件でもあるし、日本に雪がない時期に海外でトレーニング出来る選手も優れた環境を持てる選手でもある。
ジュニア時代では、どうしても指導者に頼り勝ちになる。
当然でもあるが、私はコーチよりも環境が大切だと思っている。
環境とは、クラブチームも入るので、コーチングスタッフも環境の一つに入るが、
まずは、何処で、どんな場所で、誰と、どんな練習が、どれだけ出来るか。。なのである。
私の第一スポーツであったジャンプ競技では、小中学生時代はコーチは全くなし。
しかも、中学3年までは自分のジャンプスキーがなかったから、自由には練習できなかった。
スキーも滑らないので、ギンパラをひたすら生塗りするだけ。
それで強くなるはずもなく、低迷。
しかし、中学3年生でようやくスキーが与えられ、イッキに強くなった。
士別で指導者もなくやっていても、強くはなれなかっただろう
しかし、北照スキー部に入れたことで、さらに強くなれた。国体も優勝した
それでも、サマージャンプのない時代、リフトもなく、ひたすら歩いた。
(★高校1年 15才 小樽から士別まで240kmを歩いて帰った)
明治大学では、伸び悩んだがスキーの名門でやれたことが、強くなる以外に得たものも多く、充実した競技生活だった。
フリースタイルの現役時代では、その逆で全く環境がほとんどなかった
1982から危険なスポンジの台で飛んだが、仲間が大怪我をして駄目になった
ワラを買ってきて、自分で台を作り、ワラの中に落ちてながら練習した
サラリーマン時代、AM2:00に家を出て会社に行く前に練習した
ウォータージャンプは、1984年の1年しかまともには飛べなかった。
1985年から1987年までの3年間は、本州に出かけて飛ぶしかなかった
だから、せいぜい1週間一回でオフトレーニングは終わった
後はひたすら、筋トレの毎日
そんな中、1988オリンピックを勝ち取った
私のスキー人生、50年。様々な経験から環境の良し悪しが大きく選手を替える事を実感してきた。
フリースタイル時代もコーチはいなかったから、全て日本で初めて行う技のレベルアップでは、相当体を酷使した。
なにせ、コースもない・どこからスタートして良いかもわからない、どのようにその技を行うかもわからず、月面宙返り・新月面・後方3回転・後方3回宙返り1回捻り、、全て雪の上で初トライ。
五体満足でいるはずがない
私も今のような環境下で選手をやってみたかった。
が、今の選手達には是非覚えて欲しい。
環境は自ら苦労を惜しまず作り上げること、良い環境を求めて自ら飛び込むこと
練習では、コーチに頼らず自ら考えて練習する事
悩んだら、相談する事。自分の考えをコーチに伝えること。
自分の為にスポーツしてるわけだから、なんでも自分で出来るようになることが大切ですよ。
私は全て独学でゴルフを最高HC0.3までいった、現在は2.7
飛距離も独学で、飛ばせるようになった。道内のシニアで私より飛ぶ人はおそらくいない。
普通のおじさんゴルフの場所とは違う、競技ゴルフの場でプレー出来ることは幸せだ。
(成績は今ひとつだが)
しかし、来月は、相模原ゴルフクラブで、日本社会人ゴルフ選手権 決勝大会に出場してきます。